格安スマホの差別化の可能性

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ここ数年で急増した仮想移動体通信事業者(MVNO)。

これまでサービス内容にあまり違いがなく、横並び傾向が強いと言われてきたが、最近の競争激化や昨年の総務省のタスクフォースを受け、戦略に徐々に違いが見られるようになってきました。

 

差別化の鍵は?

MVNOは安価に利用できるSIMとスマートフォンをセットで販売する「格安スマホ」で注目を集めてきました。

ここ2、3年で急速に知名度が高まり、ユーザー数が拡大しています。

半面、市場拡大に伴いさまざまな課題も見えてきています。

 

MVNOは、大手キャリアから回線を借りてサービスを提供できることから、参入のハードルは低いです。

そのため、当初主流だったインターネットサービスプロバイダーだけでなく、ベンチャーや異業種などさまざまな事業者がMVNOに参入してきました。

その結果、MVNOの数は激増し、現在では200を超えるMVNOが存在すると言われています。

 

だが一方で、MVNOに回線を提供するキャリアは、基本的にどのMVNOに対しても同じ条件で貸し出しています。

それゆえ、多くのMVNOのサービスは、通信速度や料金などに大きな差がなく、横並び傾向が強まっています。

それにもかかわらず、参入する事業者自体は増え続けているため、価格競争が激化。過当競争を懸念する声も聞かれるようになってきました。

 

 

そこで、今後、MVNOに問われるのが“差異化”です。

他社にはない明確な違いを打ち出していかなければ、一層の価格競争に陥り、撤退する事業者が相次ぐことにもなります。

実現する上で注目されているのが、キャリアの加入者管理機能の開放です。

 

管理者管理機能

加入者管理機能とは、SIMの情報を管理する機能。SIMの認証やネットワーク上での位置の確認に用いられている「HLR(Home Location Register)」や「HSS(Home SubscriberServer)」などの機器を指しています。

現在、これらの機器はキャリアが全て管理しており、MVNOは加入者管理機能を持つキャリアからSIMを借りてサービス提供しています。

そのため、自由なサービス設計は無理でした。

 

だが昨年実施された総務省の「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」での議論の結果、加入者管理機能は「開放を促進すべき機能」と位置付けられました。

このことによって、MVNOが加入者管理機能を持って独自にSIMを発行し、自由なサービス設計ができる可能性が高まってきました。

 

 

 

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